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#book
2023年 BNN新社
https://bnn.co.jp/products/9784802512541
一般社団法人 公共とデザイン 著
(一部はAMCでの講義「メディア特論 アート+」でのトークのテーマを練るためのメモです)
話のネタとしては、芸術との関わり(デューイと鶴見俊輔とか)と、テクノロジーの関わり(人工知能と労働問題、政治意思決定問題)あたりが良さそう。あとは年間テーマの過去を振り返ることと未来を想像することとの接点
1章 クリエイティブデモクラシー
- 美術大学で教わる社会との関わりって結局「作品を作る」「選挙に行く」「デモに行く」以上のことがわかんなくなりがち
- Critical Fabulation - Daniela RosnerではIndividualism(個人主義)が既存のデザインのDominantな価値観として挙げられていて、ここの起源はデューイの「新しい個人主義の創造-ジョン・デューイ」にあるとしている。この辺と民主主義における連帯の捉え方はデューイ的にどうなんでしょうね
- 労働を複製するメディアとしてのコンピューター(バベッジ→マルクス)と、我々の生活が社会を形作るという話は最終的に直結する話のはず
- 『プラグマティズムは、「正しさ」とはそもそも何なのかを問い直す思想とも言えます』
- 真理を証明することは不可能だが、やったことが期待通りの結果ならそれは真理になる
- これは、のちの「Science of the Artificial- Herbert Simon」のフィードバックにより社会を正しく導くサイバネティクスっぽい価値観に取り込まれかねないよねえ
- 間違いの許容をしなければ、という
- 「ライフプロジェクト」という活動単位への名付けが面白い。これは非祝祭を指向する現代アートの活動とかなり重なる部分があるのではないか
2章 ソーシャルイノベーション
- やっぱりWicked Problemだよねえ
- これと自己反映性の話はしたいところ
- 個人のリーダーシップからマルチステークホルダー
- トランジションデザインとの関わり(時間のスケールの長さ)
- ロンドンのリンマス・ロードでの自家発電
- ソーシャルイノベーションの5つのスケールの話。これはあまり考えたことなかったな
3章 イネーブリング・インフラストラクチャ
- これもいい命名
- 庭の手入れ、そして土を作ること
- キッチンというインフラ
エツィオ・マンズィーニへのインタビュー
「オルタナティブがオルタナティブであり続けることの問題意識」
芸術側からの視点で言うと、汚さや暴力性がこういうアプローチの中にどう関われるのか、ということを思ったりした