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#memo
2024年2月25日 美学校講義 ホスト:imdkmさん
Zine 音楽とテクノロジーをいかに語るか?
概要
この講義では、コンピューターを表現の道具として扱う思想が消費社会とどう結びつき発展してきたか、特に音楽の焦点を当てつつ概観する。
DAW、ストリーミングサービス、イマーシブオーディオ、人工知能による音楽生成と、さまざまなレベルはあれど、私たちが今日音楽を体験するにあたって、制作から聴取までの過程にコンピューターが使われない事などほとんどない。では一方、私たちは今日コンピューターを「使いこなしている」かと言われると躊躇してしまう。コンピューターの万能さを、私たちは私たちの手の内に収められているだろうか?
自分で自分の道具の機能を更新できる「メタメディア」としてのパーソナルコンピューティングの歴史を振り返りながら、計算機を主体的に扱えるようになるための糸口を考察する。
キーワード
主題
- 私たちは"主体的"にテクノロジーを使えているだろうか?
- "主体的"に使うとは何か?
- "主体的"に使っているかどうかを話すためにはどんなボキャブラリーがあるといいか?
構成
60分ぶっ通しで話すには硬い内容なので、10分x6のブックガイドを並列するのでどうだろうか
- 「新しさ」History of InventionからHistory of Use(Edgerton, Shock of the Old)
- 技術決定論と社会構築(あるいはどちらでもない)
- 「所有/環境」Personal Dynamic Media/Reading Writing Interfaces
- 「複製」バベッジとマルクス、アタリのノイズ都合よく使われすぎ問題
- 「シミュレーション/ハイパーリアル」Epistemic Tools
- 「消費/民主化」Any Sound You Can Imagine、MIDI関連 ノーマン含む
- 「規格化」MP3, Testing Hearing
自己紹介
イントロ
- YAMAHA VL1の紹介
- 「リアル」な音と「リアルを超えた」音
- テクノロジーによって音楽は新しくなっているのだろうか?
人/コンピューターの歴史の分割
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Mark Weiserの歴史観
- タイムシェアリング:1コンピューター:N人
- パーソナルコンピューター:1コンピューター:1人
- ユビキタス・コンピューティング:Nコンピューター:1人
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やがてコンピューターはエージェントではなく環境になる、という思想
- コンピューターの中身は知らない方が認知負荷を下げられる
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アラン・ケイのパーソナルコンピューター
- Alto上のSmalltalkの上に作られたDynabook
- Knowledge Navigator(Agent)という考え方
- 本:文字をベースにした身体の外部記憶装置をコンピューターなら文字以外のあらゆるメディアに適用できる
- マーシャル・マクルーハンのメディア論(道具が身体を拡張し、身体がまた道具を作る)から強い影響
- ユーザーによるプログラミングが重視
- この辺の思想はジャン・ピアジェの影響を受けたSeymour PapertのConstructionismと繋がってLego マインドストームやScratchのような教育向けプログラミング言語へと繋がっていく
- Alto上のSmalltalkの上に作られたDynabook
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コンピューターを取り巻く3つの思想
- コンピューターは身体の拡張である
- コンピューターは知的なエージェントである
- コンピューターは環境である
しかし、実際のところはどの思想も混じり合った中途半端なもの(Emerson)
- Thor MagnussonのEpistemic Tools論
- トフラーのプロシューマー
- 象徴の貧困:スティグレール
- ハイパーリアル
- ジャック・アタリのノイズ
参考文献・リーディングリスト
Any Sound You Can Imagine - Paul Theberge
メモ
2スライドに1つくらいのペースで参考文献を挟んでいきたい