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quartz-research-note/content/ともすると音楽-展示プロポーザル.md

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# 火のあるところに噂が立ちます
1: ”Stand Next to Your Fire”
木片、モーター、リニアスライダー、スピーカー、コンタクトマイク
本作品は、2つの木片が互いに擦れ合うことで発する音を増幅して聴かせるキネティック・サウンドスカルプチャーである。
人類にとって炎はテクノロジーの原点であり、人に対して祝祭や祈りから破壊と戦争まで様々なイメージを喚起させる対象である。本作品は、木というマテリアルを通じて物質的には存在しない様々な炎のイメージを、視覚・聴覚的に鑑賞者に提示することで、人間とテクノロジーの関係を問いかける。木を擦ることで人は火を起こし、一方で現代では木材の成形にレーザーカッターのような、炎を起こして焼き切るテクノロジーを日常的に用いている。
本作品において2つの細長い木片はレーザーカッターを用いて切り出されており、その切断面は切り出された状態の焦げたままになっており、ヤニの成分により強い摩擦係数をもつ。
モーターによって木片は切断面同士をゆっくりと移動しながら擦り合わせられ、互いが弓と弦両方の役割を果たし、僅かな音を鳴らす。その振動は取り付けられたコンタクトマイクロフォンにより増幅され、スピーカーに送られることで動物の呻き声のような音を生成する(この発音原理はドイツの音楽家Hans ReichelのDaxophoneにインスパイアされたものである)。
木片の側面には、やはりレーザーカッターのラスター画像描画機能を用いた「炎によって描かれた炎」が印刷されている。これらの炎は、報道上のガザおよびウクライナの攻撃の画像からサンプリングされたものである。
物質として存在しない炎という存在を、音響やデジタルデータという同じように質量を持たない存在を通じて観測することで、鑑賞者はテクノロジーの生み出す政治性に想像を膨らませることになる。
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2: 耳の中に火/Fire in the Ear
映像作品 / 25min
コンタクトマイクの先に取り付けられたステンレス棒を焚き火の中に入れることによって、炎そのものの音を聞くことを試みる映像作品。
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3: 火のないところに噂は立たぬ/口は災いのもと / Talking Lighter & Listening Lighter
電子式ライターの着火の火花を起こすために用いられるピエゾ素子は、コンタクトマイクと同じ素材である。ライターを改造し、内部のピエゾ素子から配線を引き出しマイクロフォンプリアンプに繋ぎ、マイクロフォンとして動作させる。またピエゾ素子には、逆に電流を加えると変形するためブザースピーカーとしても使われる。同様にライターのピエゾ素子に音声波形の電流を流し音声を再生する。
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4: 原始的伝統 / Primitive Tradition
木魚の上に往復回転運動をするドラムスティックが突き立てられ、木魚を擦り続ける。