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Tomoya Matsuura(MacBookPro) 2023-10-14 21:51:44 +09:00
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抵抗やコンデンサ、コイルのような素子自体をDIYデザインやクラフトの対象にする試みは[[Hannah Perner-Wilson]]らの”[[Kit of No Parts]]”を代表として様々な例があるが、半導体素子に関してはまだまだ例が少ない。ダイオードに関しては、1920~30年代から試されていた点接触式の簡易的なデバイスが作れるため、アーティストの[[Ioana Vreme Moser]]による「Sizzling Semiconductor」ワークショップや、そこで参照されている[[Nyle Steiner]] のようなアマチュアによる先例が多くある。 抵抗やコンデンサ、コイルのような素子自体をDIYデザインやクラフトの対象にする試みは[[Hannah Perner-Wilson]]らの”[[Kit of No Parts]]”を代表として様々な例があるが、半導体素子に関してはまだまだ例が少ない。
一方トランジスタに関しては、同様に点接触式の簡易的なものを[[Ryan Jordan]]が、またSteinerによるCdS光可変抵抗を改造して作るものなど、先行例はいくつかあるがかなり限られる。 ダイオードに関しては、1920~30年代から試されていた点接触式の簡易的なデバイスが作れるため、アーティストの[[Ioana Vreme Moser]]による「Sizzling Semiconductor」ワークショップや、そこで参照されている[[Nyle Steiner]] のようなアマチュアによる先例も多くある。一方トランジスタに関しては、同様に点接触式の簡易的なものを[[Ryan Jordan]]が、またSteinerによるCdS光可変抵抗を改造して作るものなど、先行例はいくつかあるがかなり限られる。
半導体製造のオープン化はここ10年で、Googleなども参加するOpen Source Silicon Initiativeや、や日本におけるMake: LSIの活動のように、複数の個人が1枚のシリコンウェハに相乗りする形で集積回路ASICのデータを入稿する、ソフトウェア側のインフラの整備が進んできた。 半導体製造のオープン化はここ10年で、Googleなども参加するOpen Source Silicon Initiativeや、や日本におけるMake: LSIの活動のように、複数の個人が1枚のシリコンウェハに相乗りする形で集積回路ASICのデータを入稿する、ソフトウェア側のインフラの整備が進んできた。
@ -27,7 +27,7 @@ Zeloofのような先行例では炉や真空装置をebayで手に入れたり
特に、Printed Electronicsと呼ばれる分野ではトランジスタを含めた素子を、薬品の塗布や加熱の繰り返しのような簡易的なプロセスで作ることを目指している。 特に、Printed Electronicsと呼ばれる分野ではトランジスタを含めた素子を、薬品の塗布や加熱の繰り返しのような簡易的なプロセスで作ることを目指している。
中でも酸化亜鉛ZnOをベースにした薄膜トランジスタThin-Film-Transistor:TFTは材料の入手性や人体、環境への安全性の面でDIYでの製造に適している。工業的にはZnOが透明であるため、液晶ディスプレイなどに応用されている(真空プロセスが主流だが) 中でも酸化亜鉛ZnOをベースにした薄膜トランジスタThin-Film-Transistor:TFTは材料の入手性や人体、環境への安全性の面でDIYでの製造に適している。工業的には(真空プロセスが主流だが)ZnOが透明であるため、液晶ディスプレイなどに応用されている。
アマチュアで酸化亜鉛ベースのトランジスタを製造している例は、ユーザー名madscifiによるブログ"And a Quarter gets You Coffee"での[[Homemade Thin-Film Transistor Experiments]]が唯一である。 アマチュアで酸化亜鉛ベースのトランジスタを製造している例は、ユーザー名madscifiによるブログ"And a Quarter gets You Coffee"での[[Homemade Thin-Film Transistor Experiments]]が唯一である。