From a4845999d36ce8682afe716b02ca03a36d232713 Mon Sep 17 00:00:00 2001 From: =?UTF-8?q?=E6=9D=BE=E6=B5=A6=20=E7=9F=A5=E4=B9=9F=20Matsuura=20Tomoy?= =?UTF-8?q?a?= Date: Tue, 16 Sep 2025 17:13:04 +0900 Subject: [PATCH] [obsidian] vault backup: 2025-09-16 17:13:04[ --- content/Critical Engineering Manifesto.md | 8 +++++++ content/コードとデザイン 授業設計の覚書.md | 25 +++++++++++----------- 2 files changed, 20 insertions(+), 13 deletions(-) create mode 100644 content/Critical Engineering Manifesto.md diff --git a/content/Critical Engineering Manifesto.md b/content/Critical Engineering Manifesto.md new file mode 100644 index 00000000..8b5299b6 --- /dev/null +++ b/content/Critical Engineering Manifesto.md @@ -0,0 +1,8 @@ +--- +date: 2025-09-16 16:36 +--- +#aesthetics + +日本語訳は[[牛込陽介]]さんが書いている + +[The Critical Engineering Manifesto \| jp](https://criticalengineering.org/jp) diff --git a/content/コードとデザイン 授業設計の覚書.md b/content/コードとデザイン 授業設計の覚書.md index a83f24e1..7f6cd72d 100644 --- a/content/コードとデザイン 授業設計の覚書.md +++ b/content/コードとデザイン 授業設計の覚書.md @@ -4,28 +4,27 @@ ## Abstract -本稿は、2023年度から2025にかけて実施されたAMC開設授業「コードとデザイン」の授業設計および実施記録である。本授業は、 - +本稿は、2023年度から2025にかけて実施されたAMC開設授業「コードとデザイン」(前期金曜4・5限)の授業設計および実施記録である。本授業は、美術・音楽を専門とする学生を対象とした電子工作とプログラミングの知識習得を中心とした演習授業である。本授業ではその知識習得過程自体をパーソナル・パーソナルコンピューティング:誰もがコンピューターをただ使うだけでなく、自分(たち)のための計算機を自らの手で作れる技術環境づくりのひとつと位置づけ、電子計算機の原理や歴史的発展にも時間を割いている。 +本稿では、その授業設計の背景や、カリキュラムの具体的な内容を記述した上で、改善しうる点について述べる。 ## はじめに -本稿では、2023年度から2025年度にかけて筆者が担当したAMC開設授業「コードとデザイン」の授業設計とその反省について記述する。本稿の第一の目的は、近しい領域における授業の実施を検討している教員への参照点を示すことだ。 +本稿では、2023年度から2025年度にかけて筆者が担当したAMC開設授業「コードとデザイン」の授業設計とその反省について記述する。 + +本稿の第一の目的は、近しい領域における授業の実施を検討している教員への参照点を示すことだ。 + +- 美術のカリキュラムは一般化することが難しい(エルキンス)。なぜなら〜 - 授業の設計の参考資料が存在しないこと - アメリカとかでは人文系、芸術系でも教員個人のWebサイトにシラバスや参考資料がまとめてあることが少なくない ## 背景 -- 以前から芸術情報センターで「コードとデザイン」は実施されていた - - Arduinoなど、基本的にはフィジカルコンピューティングのような、アーティストとして役に立つプログラミングと電子工作の知識の習得を目指すものであった -- 2022年後半にもともと授業を担当していた鈴木太朗教授と話した上で、基本的な目的は維持したうえでゼロから授業を設計することにした。 +2022年度以前から芸術情報センターで「コードとデザイン」はデザイン科共催授業を基にして継続的に実施されてきた。内容としてはArduinoの使用方法やレーザーカッターを用いた造形のような、アーティストとして役に立つプログラミング、電子工作、デジタルファブリケーションの知識の習得を目指すものであった。2022年度後半に、それ以前授業を担当していたデザイン科の鈴木太朗教授との相談の上、基本的な目的は維持したうえで新たにゼロから授業を設計することになった。 -### 履修者 - -芸術情報センターには直接学生が所属せず、美術、音楽、映像問わず全学科の学生が任意で芸術情報センター開設授業を履修できる。学部1年生から大学院博士課程まで履修する可能性がある。 - -それゆえ前提知識にはばらつきがある。全くプログラミングをしたこともない学生、Arduinoだけは軽く触ったことのある人、既にモーターなどを使用した工作の経験まである人など。 +授業設計上の制約としては、まずあらかじめ決まっている時間の長さ(90分×2コマx15回)がある。また、他のAMC開設授業の中には映像表現、音楽等を取り扱う授業はあるものの、電子工作のようなハードウェア要素の強い授業は他にないため、全体のバランスとしてハードウェアの取り扱いを中心に据える必要もある。 +さらに特徴的な制約としては、想定される対象履修者の幅広さがある。芸術情報センターには直接学生が所属せず、美術、音楽、映像問わず全学科の学生が任意で芸術情報センター開設授業を履修できる。学部1年生から大学院博士課程まで履修する可能性がある。それゆえ全くプログラミングをしたこともない学生、Arduinoだけは軽く触ったことのある人、既にモーターなどを使用した工作の経験まである人など、前提知識には例年大きなばらつきがある。 ### 授業設計の指針 既存の授業資料を積極的に使用すること @@ -33,8 +32,6 @@ - School for Poetic Computation - Golan Levin -- AMC開設授業全体での立ち位置とバランスへの考慮 - - ハードウェアを扱う授業はほかにあまりないこと ## 到達目標の設定 @@ -48,6 +45,8 @@ 全員が作品制作を最終ゴールとしていないこと。作品そのものではなく自分の製作に役に立つツールを制作する +AMC解説の演習授業は必ずしも卒業要件に関わらない自由科目として選択されることも少なくないため、最終課題制作期間に自分の専攻の課題制作が重なることで忙しくなり、履修を継続できなくなることが往々にしてあることへの配慮である。 + ## カリキュラム