diff --git a/content/コードとデザイン 授業設計の覚書.md b/content/コードとデザイン 授業設計の覚書.md index 2646ce45..10549a37 100644 --- a/content/コードとデザイン 授業設計の覚書.md +++ b/content/コードとデザイン 授業設計の覚書.md @@ -99,11 +99,21 @@ ## 後半:実用的電子工作 +### Arduinoの基礎 + +後半の初回では、芸術家・デザイナー向けのマイクロコントローラー環境Arduinoの入門を行う。本授業では、大学で用意したArduino、ブレッドボード、ACアダプタ、ジャンパワイヤセット、FET、LED、抵抗、タクトスイッチ、赤外線距離センサー、12cmファン等をまとめたオリジナルのキットを使用する(これは、以前のコードとデザインから使われていたものである)。 + +学生はこの回で初めてテキストベースのプログラミング環境に触れるので、改行やスペースの扱い、行末のセミコロン、全角と半角などプログラミングの基礎的な知識についても注意して教える必要がある。 + +教える内容としては例えば、赤外線反射式のアナログ距離センサーを用いて、アナログ入力をシリアルプロッタに出力する例から初め、それをFETのスイッチングを経由して、PWMでファンのスピード制御に変換する例までを2コマで学ぶ。 ### 秋葉原遠足 +Arduinoの基礎的な使い方を学んだ後、次の実習では秋葉原を探索し、電子部品屋を巡り実際に使えそうなセンサーやアクチュエータなどのパーツを購入してみる。 +ここでは代表的な電子部品店を紹介し、学生は秋葉原まで移動後、小グループに分かれ自分たちで店を巡る(大人数で一度に押しかけて店の迷惑にならないように注意する)。 +この授業では上野と秋葉原という地理的に近しい場所にあるにも関わらず、文化的にはあまり接点のない2つの街の歴史的経緯についても事前に解説する。明治時代から文化の中心地として開拓されてきた上野と、戦後ヤミ市の整理によって高架下に集まった電気・電子部品屋という異なる由来を理解することで、東京藝術大学という場所で電子工作を用いた作品制作を行う意味について思索を広げてもらう。 ### 雑なマウスを作る @@ -141,7 +151,15 @@ Processingだけで一人用PONGゲームを制作した後、Arduinoを経由 モーター制御では、小型のファンをFETを用いPWMで速度制御する例を通じて基本的な制御方法を学ぶほか、小型サーボモーターSG90の操作を通じて、ArduinoのServoライブラリで任意の角度への回転を行う方法も学ぶ。例年ある程度重量のあるものを動かす需要が高いため、トルクの概念とモーターの選定方法を簡単に解説するほか、回転運動から直動への変換など機構設計の基礎についても軽く触れる。 - +### 最終課題制作に向けた相談 + +最終課題制作に向けた相談を主とする回は、展示準備と講評の回を除いて2回設けてある。これらの回では、15分程度の区切りで教員と助手それぞれにオフィスアワーの時間を事前に予約できるようにしておき(予約が埋まっていなければ当日その場で相談も可)、それ以外の時間は自主的な制作時間にするのを基本とする。 + +電子工作を用いる制作には、部品調達の時間が必要となること、また大型の作品は教室で作業ができないこともあるため、事前に申請を行った上で授業終了時にその日の作業内容について報告することで、教室外での作業も許可するようにした。 + +また、電子工作については部品の選定後トライアンドエラーの結果新たな部品調達が必要となることもままあるため、1回目の課題制作相談の前に、プロジェクトシートの記入を事前課題として設けている。これは、作品概要、スケッチ、展示に必要な大きさ、必要な材料と部品リスト、制作スケジュールを記述したものである。 + +このプロジェクトシートは、制作を進めるたびにその進捗も記入し、また最終課題発表後には展示の様子のしゃし