quartz-research-note/content/松浦和雄.md

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2024-02-08 11:06:45 +00:00
date: "2024-02-06T01:46:14+0900"
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#research #person
[[松浦知也]]の曽祖父。楽譜がいっぱいあるのでスキャンしなければならない
石田一志「モダニズム変奏曲 東アジアの近現代音楽史」
p227
> 岩野〔『王道楽土』の著者〕の調査によると、国策に沿った委嘱作品の初演も幾つかある。しかし、それらは内地在住の日本人作曲家たちへの委嘱作品であって、満州での生活体験を背景にして作曲されたものは少ない。その点が、日本人の近代文学史の中に特別な頁が組まれることもある「外地文学」とは異なるところである。
> 新京交響楽団(一九三五年設立)が、一九四三年東京で開催された「大東亜会議」における、アジア解放のイデオロギーに協賛して、「満州の土俗、生活、文化を題材とする国民主義的作品の創作」を趣旨に、「闘う満州」を統一テーマとしておこなった作品委嘱は、大規模なものであった。岩野は太田忠、八木傳、早坂文雄、大貫義郎、渡辺浦人、サントス(新京楽団員、フィリピン)、伊福部昭、松浦和雄、大中寅二、深井史郎、紙恭輔、小船幸次郎、大木正夫による、二一作の管弦楽曲があることを、報告している。
岩野 「王道楽土の交響楽」
p276
> 満州に伝わる音楽のルーツを辿る作業が進む一方で、新しい「国民音楽」を産み出そうという動きは「官製団体」の結成へとつながっていく。四三年三月一〇日に発足した「満州作曲家協会」は、これまで愛好家の任意団体だった「満州作曲研究会」が発展的に解消したもので、委員長は引き続き野口五郎がつとめた。
p289~291
> 一九四三年一〇月。長らく低迷が続いていた新京音楽団に、ついに改革のメスが入る。
> 新京音楽団が『闘う満州』の一環として委嘱した作品の全貌については、これまでまったく調査研究がなされていないが、現時点で筆者が把握しているのは、以下の通りである。
>
> 松浦和雄 序曲《満人青年に寄す》(一九四十五年七月作曲)
>
> *松浦和雄と大中寅二の「対満人向け楽曲」は、一九四五年度の新京音楽団計画事業の一環として作曲された。
戸ノ下/長木 「総力戦と音楽文化」
第3章 南方占領地域での日本による音楽普及工作長木誠司
第4章 日本人作曲家の「日本的」作曲ー一九三年代の創作理念熊沢彩子
p103
> 作曲家という職業が定着し、さまざまなジャンルで活動を展開するようになるなかで、一九三〇年頃には新興作曲家連盟に代表される多くの作曲家団体が結成され、日本の作曲界にある種の転換期が訪れた。
105
> 例えば山田耕作が一八八六年生まれで当時四十代だったことを考えると、新しい作曲家団体は、年齢幅が広いとはいえいわば第二世代ともいえる若い人々によって運営されていたことがわかる。
>
> 第二に、第日本作曲家協会の構成員がすでに作曲の対価として金銭を得ている者の集合であったのに対し、新興作曲家連盟をはじめとする新しい団体のメンバーは、その意味では当時はほとんどがアマチュアだった。箕作秋吉は当時、海軍技術研究所に勤務しており、伊福部昭も北海道で森林事務局の林務官を務めるなど、主な収入源を音楽活動以外で得る者も少なくなかった。
> 第三に、大日本作曲家協会の構成員は、この時点でほとんどがいわゆる「官学」である東京音楽学校出身であったのに対し、新しい作曲家団体のメンバーは、ほとんどがいわゆる「在野」で、東京音楽学校以外で訓練を積んだ作曲家だったといわれる。もっとも、東京音楽学校に作曲家が設置されるのは一九三一年なので、作曲家の作風や志向の相違が出身学校によって決定づけられたとは必ずしもいえない。ただ、この「官学」「在野」という分類は、特に「在野」側の作曲家にとって、自らの立場を説明する際によく用いられたいた。
2022/09/13 芸大図書館の人との話メモ
寄贈について
- 自筆譜の場合、寄贈の検討ワーキングがある。
- 先生方3~4人で資料の価値を精査した上で判断。
点数がめちゃいっぱいある場合は概要と写真だけつけるとかもあるが、〜30ぐらいなら全部の作品リストを作った方が早いかも。
こっち側で調べておいた方がいいかも
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資料保存器材 オーダーメイドの中性紙箱
https://www.hozon.co.jp/archival/product_slim_1.html
つまりーーやることとしては、
- 楽譜のサイズと厚み、数をまとめる
- 中性紙ボックスを発注
- 写真アルバムはどうするか?
- 枚数のわかるやつからスキャンを進める
- リポジトリの作成
- Git LFSかな
- 最終的にホストするときにはarchive.orgを使えば良さそう
- pythonで上げられるっぽい  <https://archive.org/services/docs/api/internetarchive/>
- これならDockerでまとめて管理もできそうだな
- 目録の作成?
- jupyterとかで残しておくのがいいんかな
- 物理版とインターネットに上げる版を分けておく
- 物理版には写真とかも入れ込む
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父親との会話より
> 山田耕作に師事してたって話は聞いたことあるけど、弟子一覧みたいなのってあるのかな。
> 東京帝国大学卒業よ。ロシア5人組に影響されたか興味、関心、共感があったらしく、スコアがあったと思うんだがちょっと探しても見つからなかった。瀬谷にあるかな
明日瀬谷行くので見てくる
1904年生まれだと思うのでリアルタイムで5人組ではないと思うが、民族音階vs西洋音楽的な構図はなんとなくわかる気もする
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2022/10/01
https://archive.keiyou.jp/gpa/komonjo/catalog/p08405
https://archive.keiyou.jp/gpa/komonjo/catalog/h9-8-1%e8%bf%91%e4%b8%96
http://archives.pref.yamaguchi.lg.jp/msearch/cls_detail.php?op=detail&t=2&id=273194&pg=72&odr=3577&c=50
松浦和雄の先代の和平のさらに先代:水太郎 (富岡製糸場建てた人の一人)
- https://blog.goo.ne.jp/whtomioka/e/5bd1caa52de74425f795ef11dbdf5e17
- https://www.city.tomioka.lg.jp/www/contents/1527577004582/simple/2018-06-p004-005.pdf
- https://www.city.tomioka.lg.jp/www/contents/1517277422709/simple/2018-02-p008-009.pdf
- https://blog.goo.ne.jp/whtomioka/e/0448a7372a6e5158dd687c1069f7bc19
- http://jsmh.umin.jp/journal/50-3/371-389.pdf