diff --git a/content/docs/2022/_index.md b/content/docs/2022/_index.md new file mode 100644 index 0000000..e8d8048 --- /dev/null +++ b/content/docs/2022/_index.md @@ -0,0 +1,12 @@ +--- +title: 2022年度 +weight: 1 +bookFlatSection: true +--- + +# [2022年 福岡女学院大学 「サウンド・デザイン」(夏季集中講義)](fukujo-sounddesign) + +夏期集中講義 + +講師:松浦知也 + diff --git a/content/docs/2022/fukujo-sounddesign/_index.md b/content/docs/2022/fukujo-sounddesign/_index.md new file mode 100644 index 0000000..ce8481c --- /dev/null +++ b/content/docs/2022/fukujo-sounddesign/_index.md @@ -0,0 +1,92 @@ +--- +title: 2022年度 福岡女学院大学 「サウンド・デザイン」(集中講義) +weight: 1 +bookCollapseSection: true +--- +# 2022年 福岡女学院大学 「サウンド・デザイン」 + +夏期集中講義 + +講師:[松浦知也](https://matsuuratomoya.com) + +## 授業内容 + +本授業、サウンド・デザインでは音を創ることについての実践的な知識を技術と文化の両面から身につけることを目標とする。 + +私たちがある音を聞いて、良い/悪い、あるいはリアル/不自然だと感じる時、それは何を頼りにして判断しているのだろう? +これを理解するためには、まず音を作ったり加工したりするプロセスや、それに用いられる技術、例えば機材やソフトウェアの使い方、その中に出てくる専門用語などを理解することが不可欠になってくる。さらにそれだけではなく、そうした技術を使って音を作り上げる時の評価基準、さらにはそうした技術そのものを生み出す原動力となる価値判断を支える文化、社会的背景を理解する必要がある。 + +一般的に「正しい」と思われているテクノロジーの使い方を理解するために有効な手段の一つが、あえて「間違えた」技術の使い方を行なってきた者たちの取り組みを省みることだ。歴史の中で正しいとは認定されなかった過去の取り組みを敢えて掘り起こすことで、テクノロジーや音楽のあり得たかもしれない現在の姿についての想像力を取り戻すきっかけを得ることができる。 +特にそうした取り組みは、アーティストによる実験という形で現れてきたものが少なくない。 +そこで本授業では、実験音楽やサウンドアートの中で試みられてきた様々なテクノロジーの誤用を再現してみることで、今日の音楽環境を取り巻く技術の姿の向かうべき方向への思索を巡らせてみる。 + +## 授業の概要 + +授業の概要 +本授業では、スピーカーやマイクロフォンを用いる様々な実験音楽、サウンドアート作品を対象にしたリサーチと再制作を通して、音楽に関わるテクノロジーの内容と、その使い方に関する理解を深めることを目指す。 +授業前半では、3,4人程度のグループに分かれ、スピーカーやマイクロフォンを普通とは異なる形で使った作品のうちいずれかを選択し、その作品と作家についてのサーベイを行う。(対象となる作品については授業内で紹介するが、そこで紹介された作品や作家に限る物ではない。参考文献も参照のこと。) +授業後半では、入手できる範囲の機材でその作品の再制作を行い、各グループごとに発表する。 +授業期間の4日間の内容は概ね以下の通りである。 + +- 1日目:オリエンテーション、座学2コマ、実践1コマ +- 2日目:グループ分け、作品と作家のリサーチ、リサーチ内容の発表、制作物の決定 +- 3日目:制作 +- 4日目:制作と発表 + +音楽や、音響、あるいは電子工作など制作に役立つ知識がある者は各自それを生かしてもらいたいが、制作経験の有無は問わない。 + +## 授業計画、各講義へのリンク + +### 1日目 + +[スライド(PDF)](./day1/2022_sounddesign_fukujo_day1.pdf) + +1. オリエンテーション 、授業内容の解説、自己紹介 +1. 座学1:サウンド・デザインとは何か? +1. 座学2:メディアとしてのスピーカーとマイクロフォン +1. 実践1:スピーカーとマイクロフォンの誤用を実際に試してみる + +### 2日目 + +[スライド(PDF)](./day2/2022_sounddesign_fukujo_day2.pdf) + +1. リサーチ1:グループ分けとリサーチ対象にする作品、作家の選定 +1. リサーチ2:作家と作品について調べる +1. リサーチ3:サーベイ内容の発表とディスカッション +1. リサーチ4:再制作する作品の内容の決定 + +### 3日目 + +(実習のためスライドは無し) + +1. 制作1(3日目午前) +1. 制作2(3日目午前) +1. 制作3(3日目午後) +1. 制作4(3日目午後) + +### 4日目 + +[スライド(PDF)](./day4/2022_sounddesign_fukujo_day4.pdf) + +12. 制作5(4日目午前) +13. 発表:各グループごとに作品発表 +14. まとめ:振り返りと座学の補填 + +## 参考文献 + +Between Air and Electricity: Microphones and Loudspeakers as Musical Instruments, Cathy Van Eck, Bloomsbury, 2017 + +英語だが、以下よりオンラインで閲覧可能: https://www.bloomsburycollections.com/book/between-air-and-electricity-microphones-and-loudspeakers-as-musical-instruments/ + +また関連する作品の動画などが以下のリンクより閲覧可能 https://microphonesandloudspeakers.com/ + +Music 109: Notes on Experimental Music, Alvin Lucier, Wesleyan Univ Pr, 2012, 978-0819574923 + +聞こえくる過去, ジョナサン・スターン (著)/中川克志 (翻訳)/金子智太郎 (翻訳)/谷口文和 (翻訳), 2015, インスクリプト, 978-4900997585 +音響メディア史 (メディアの未来05), 谷口文和/中川克志/福田裕大, 2015, ナカニシヤ出版 , 978-4779509513 + +## 連絡先 + +連絡の際は氏名、受講生の場合は受講年度などを添えて連絡してください。 + +teach\[at\]matsuuratomoya.com \ No newline at end of file diff --git a/content/docs/2022/fukujo-sounddesign/day1/2022_sounddesign_fukujo_day1.pdf b/content/docs/2022/fukujo-sounddesign/day1/2022_sounddesign_fukujo_day1.pdf new file mode 100644 index 0000000..9b3519e Binary files /dev/null and b/content/docs/2022/fukujo-sounddesign/day1/2022_sounddesign_fukujo_day1.pdf differ diff --git a/content/docs/2022/fukujo-sounddesign/day2/2022_sounddesign_fukujo_day2.pdf b/content/docs/2022/fukujo-sounddesign/day2/2022_sounddesign_fukujo_day2.pdf new file mode 100644 index 0000000..27320f8 Binary files /dev/null and b/content/docs/2022/fukujo-sounddesign/day2/2022_sounddesign_fukujo_day2.pdf differ diff --git a/content/docs/2022/fukujo-sounddesign/day4/2022_sounddesign_fukujo_day4.pdf b/content/docs/2022/fukujo-sounddesign/day4/2022_sounddesign_fukujo_day4.pdf new file mode 100644 index 0000000..3b59e6d Binary files /dev/null and b/content/docs/2022/fukujo-sounddesign/day4/2022_sounddesign_fukujo_day4.pdf differ