1. 音と物理 / Sound and Physics - 物理現象としての音とはそもそも何なのかについて学ぶ。
2. 音と計算 / Sound and Computation - コンピューターの中で音はどうやって取り扱われているのかをPuredataの基礎的な操作方法の習得を通じて学ぶ。
3. 音と知覚 / Sound and Cognition - 音は耳から入り脳へ電気信号として伝わる。その際に、人間の知覚は様々な補正を施す。こうした人間の音に関わる生理的・認知的特徴の基礎をPuredataで実際に錯聴を起こすプログラムを作りながら学ぶ。
4. 音と本物らしさ / Sound and Fidelity - ある音を全く同じように再現しようとすることは音を創る上での基本的な行動である。しかしある音が本物らしいということはどういうことなのだろう? この疑問を音を録音、再生するサンプリング、ステレオやサラウンドなどの空間音響、音のなる仕組みそのものを模倣する物理モデリング合成といったトピックを通じて学ぶ。
5. 音と機能 Sound and Function - 音は時に人に注意を促させたり、感情を想起させたり人に対して働きかける機能を持つことがある。これには人の認知に加えて文化的背景も効果を左右する。ある音がモノや場面、空間に合っていたり、合っていなかったりするのはどういう時か、またそれは何故かについて考える。
6. 音と物語 Sound and Narrative - 音の機能を時間軸上で操作していけば音に物語性を持たせることができる。例えば、背景音のフェードアウトの長さを変化させることで場面の移り変わりを数秒にも数年にも感じさせることができる。このような時間に伴う音の構成方法を考える。