--- date: 2025-06-12 13:32 --- #memo #computermusic #notion Perceptual (Pseudo-Direct) Manipulation オーディオの領域においては、厳密な意味での[[Direct Manipulation]]は存在しない。 GUIベースのオーディオ操作ソフトは、イラストレーターの図のように出力される結果を直接操作しているわけではなく、音を生成するシステムのメタファーを直接操作している。 ただ、「直接」と呼ぶに値するワークフローとして、[[Auto-Tune]]のようなインタラクティブなピッチ補正のシステムが挙げられる。 これは、厳密に表現をするのであれば、 - 一度オーディオからピッチを分析して、 - そのピッチのカーブをGUIで編集し、 - - ピッチカーブの差分データと元のオーディオデータを組み合わせて、望ましいピッチを出力するようなオーディオデータを逆方向に計算 しているのだと言える。 では、このワークフローをピッチ分析以外にも、リバーブの量であったり、和音の種類だったり、声の明るさのような、より複雑なデータに対しても適用できないだろうか? 幸いにも機械学習分野でのさまざまな研究をもとにして、[[Variational Autoencoder]](VAE)を応用すればこの仕組みに近いことができるはずだ。