diff --git a/content/img/01000711.mp4 b/content/img/01000711.mp4 new file mode 100644 index 00000000..c16af1ad Binary files /dev/null and b/content/img/01000711.mp4 differ diff --git a/content/img/20251209_125954.jpg b/content/img/20251209_125954.jpg new file mode 100644 index 00000000..3ad9acf1 Binary files /dev/null and b/content/img/20251209_125954.jpg differ diff --git a/content/img/20251209_135900.jpg b/content/img/20251209_135900.jpg new file mode 100644 index 00000000..90e28fd9 Binary files /dev/null and b/content/img/20251209_135900.jpg differ diff --git a/content/色素増感太陽電池のワークショップをたくさんやった話.md b/content/色素増感太陽電池のワークショップをたくさんやった話.md index 71229bd0..9f7adf3c 100644 --- a/content/色素増感太陽電池のワークショップをたくさんやった話.md +++ b/content/色素増感太陽電池のワークショップをたくさんやった話.md @@ -36,7 +36,7 @@ date: 2025-12-15 17:45 色素増感太陽電池は、簡単に言えば透明導電ガラスで酸化チタンペーストを焼結、染色したものを挟み込み、間に電解液を流し込む形で作られています。 - +ISHI会でのWSでの具体的な作り型としてはいくつか独自の工夫もあったりするのですが、その辺りはまたいつか別途まとめようと思います。 ## ワークショップの実施 @@ -62,15 +62,42 @@ date: 2025-12-15 17:45 ![[img/IMG_20250928_124515731.jpg]] -## ソーラーパネル・カフェ +## ソーラーパネル・カフェ(12月) 3回もやると、ワークショップとしての難しさが色々と見えてきました。 まずは、体験時間が長いことです。フルサイズでやると、めちゃくちゃスムーズにやって90分、大体2時間くらいかかります。とくに子供を対象にすることを考えるとこれは長すぎます。かといって、酸化チタンを塗る(ちょっと難しい)、焼く、冷ます、染めるなどにかかる時間はあまり短縮できません。 -本来は染色に1晩かけるのをかなりみじk +子供向けには、酸化チタンの焼成までの大変なプロセスを済ませておいて、挟み込んで組み立て部分だけでも良いのでは?という相談をしました。 + +そこから、そもそも子供向けでなくても、全員が全工程を必ずしも体験しなくてもよいのではないか、という発想が出てきました。 + +というわけで先日、ちょっと変化球のワークショップとして、「[[FVS-太陽電池カフェ企画書|ソーラーパネル・カフェ]]」というものを企画してみました。 + +これは、お客さんが太陽電池の制作の一部を手伝う(=労働を提供する)と代価としてお茶かコーヒーがもらえるというものです。 + +なぜカフェか?というと、色素増感太陽電池には酸化チタンパネルの染色という工程があり、そこではハイビスカスティーの使って染めるのが定石になっているのです。紅茶やコーヒーでも(だいぶ発電効率は落ちるのですが)一応機能するので、実際に染色に使っているものを飲めたら楽しいのではないかという目論見です。 +![[img/20251209_125954.jpg]] + +![[img/20251209_135900.jpg]] + +この方式は、お客さん目線的にはうまくいったような気がします。ただ講師側の目線ではカフェ業務が加わる上に教える順番や工程がランダムになるので教える人が3人以上になった瞬間、こちらも同じだけの人数がいないと破綻するなと思いました(あたりまえ)。そもそもあまり大人数が参加しない想定であればこれはこれでありかも。 + +また、前回までのワークショップの反省の一つに作った太陽電池で何ができるか?というところでテスターで電圧を測る以外のことができてない問題がありました。そこで、今回はミュージシャンの知り合いがやってて面白かった「太陽電池をマイク端子のhotとgndに直繋ぎして電圧を聴く」という体験方法も追加しました。太陽電池というよりは光センサーとしての使い方に近いですが、スマホのストロボアプリを利用して点滅した光を当てるとわかりやすくノイズがオンオフされます。 + +![[img/01000711.mp4]] + +これは比較的ウケが良い割にセッティングも簡単(マイク端子のついたレコーダーかオーディオインターフェースがあればOK)なので今後も使えそうだなと思いました。 + +## 全体的な感想 +手作り太陽電池でできることはそう多くありません(一つで0.3V出れば良い方)。WSをたくさんやった割には、「結局これで何ができるのか?」という部分に対してアプローチできてないので今後はその辺に積極的に取り組んでいきたいところです。 +今後個人的にやりたいこととしては、レーザーカッターのようなデジファブ機器とのうまい組み合わせかたです。導電ガラスは実はレーザーカッターで任意の図形で電極パターンを作ることができますし、印刷した酸化チタンを部分的にレーザーで彫刻することで写真のような太陽電池を作ることも(たぶん)できます。 + +芸術方面での期待としては、[[Kit of No Parts]]のように電子部品そのものを材料レベルから自作することで新たな造形が可能になるのも面白いところで、これを使って音の出る電子回路彫刻作品みたいなものも作ってみたいなあと思っています。 + +そして、メルカリで2万円の電気炉を買ったりしたので、来年こそは自作トランジスタにも何かしらの進展があることを期待したいです・・・。